外壁の種類

サイディング外壁

窯業系

セメント質原料と繊維質原料、軽量体を成型硬化させたものです。

現在は11社に集約されましたが、ピーク時には23社ものメーカーがあり、タイル柄や擬石柄など、数千種に及ぶデザイン、厚みも12~25ミリと豊富に出回りました。
防火性もあり、軽く、優れた外壁建材ですが、自重の半分弱もの水を吸い、濡れると伸びる、反る、乾燥すると収縮し、反るというくせがあり、適切な時期のメンテナンスが必要です。

メンテナンス方法

多色デザイン版

1色で塗ってしまえば費用的にも安く済みますし、きれいにはなりますが、せっかくのデザインが台無しです。
そこで私たちは以下のようなメンテナンス方法を取っています。

1)劣化度が軽ければ、クリヤーコートで元に戻します。(一般に8年位経っていると、完全に戻らないことがあります。)
img_siding01.jpg

(2)診断の結果、戻せない時はタイル柄(目地と表面の2色)に再塗装。
img_siding02.jpg
img_siding03.jpg

 

 

単色版

お好みの色で再塗装。これまでと全く違う色で塗るも良し、現状の色が気に入っているなら同じ色でも良いと思います。建物の1階と2階で今風の配色に塗り分けてもおもしろいです。

img_gaiheki01.jpg

塗り替え目安

サイディングのメンテナンスにおいて重要になるのは、板間やサッシ等の取り合いに打ってあるシーリング材の改修です。サイディングとの間に隙間が開いてきたり、シーリング材の表面に細かいヒビ割れが出てきたら、早めの対処が必要です。

img_gaiheki02.jpg

img_gaiheki03.jpgまた、表面の塗膜が傷んできますと、雨などがしみ込み、吸水するようになります。すると、冬期間、水分が凍って膨張し、サイディングを破壊する凍害が起こります。

吸水・乾燥の繰り返しは、基材を傷めるだけでなく、板の反りにつながります。サイディングにおいては早めの対処が長持ちさせるポイントになります。理想は10年ですが、遅くても13~15年のうちには済ませると良いです。
水戸部塗装では、社内にシーリング一級技能士がおりますので、塗装との一貫施工による最適かつご安心頂ける施工を提供させて頂いております。

これだけは知っておいて下さい

モルタルなどの塗装に比べてふくれ、はがれなどのクレームが多いのが窯業系サイディング。施工に際しては、知識と経験が欠かせません。サイディングによっては塗り替え出来ないものもあります。シーリングと塗料の相性や、直張りか通気層ありか、など、検討要因が沢山あるので、塗装する相手を知る事が大事です!弊社には過去20年分のサイディングカタログがあり、使われている板の特定に威力を発揮します。

水戸部塗装のシーリングについては、こちらをご覧下さい。

料金の目安

タイル調2色仕上げ ㎡/2,800円~
単色板1色仕上げ ㎡/1,500円~

金属系

住宅に使われているものでは、ウレタンフォームなどの断熱材を外側の金属板と内側のアルミフィルムでサンドイッチにしたものが殆どです。
外壁の金属板は、昔は亜鉛、メッキ鋼板が主流でしたが、近年は亜鉛55%、アルミ43.4%、珪素1.6%のいわゆるガルバリウム鋼板が使われております。
素地表しといわれる銀色以外のものは、全て焼付塗装されており、再塗装が必要です。そもそも中身は鉄なので錆びます。

メンテナンス方法

開口部まわりのシーリングの打ち替えと、再塗装になります。

メンテナンスの時期

基本的に色あせや汚れが気になったり、表面に腐蝕(白いつぶつぶ)が出てきたら塗り替えをご検討下さい。
最近は耐候性の優れたフッ素で塗装されているものもありますが、ポリエステル系のものであれば、15年位が望ましいです。

img_gaiheki04.jpg

 

 

モルタル外壁

木ずりなどの下地版にアスファルトフェルトを防水紙として貼り付け、その上にラスと呼ばれる金網を留め付けた上に、セメント、水、砂を練り合わせたものを塗り付けた壁です。表面に、リシンと言われる砂状のものや、吹付タイルという凹凸模様を吹き付けて仕上げたものが一般的です。

メンテナンス方法

ひび割れや、剥がれた部分を補修し、再塗装するのが一般的です。既存がリシンの場合は、弾性系の材料で塗り替えるのが望ましいです。テクスチャーが変わり、手などが触れた時のチクチク、ザラザラがなくなり、表面が滑らかになり、汚れもつきにくくなります。
吹付タイルの場合は主に既存の模様を生かして仕上げます。ひび割れ等、埋めるのはもちろん、表面の目に見えないような細かいひび、肌荒れを整えてから上塗りを塗装していきます。

メンテナンスの時期

img_gaiheki05.jpg表面の吹付け材がチョーキングしたり、ひび割れがひどくなったり、カビ、藻、コケなどの汚れ、色あせが目立ってきたら早めの塗替えをおすすめします。
特にひび割れやサッシとモルタルの間のすき間が大きくなると雨水の浸入を招きます。
ラスを腐蝕させ、フェルトの重ね不良箇所や、留めているタッカーの針穴から、下地の方へしみ込んでいきます。
また、サッシの廻りや、付柱の取合などは、テープで留める等の防水処理はされていませんので、やがて柱などを腐らせる原因になります。
構造体を長持ちさせるためにも、15年経つまでには塗り替えすることをおすすめします。

img_gaiheki06.jpg

料金の目安

ローラー仕上げ4工程 ㎡/2,000円~
各種吹付仕上げ ㎡/1,600円~