松尾芭蕉の俳句でも有名な最上川が流れる自然豊かな戸沢村は、人口4500人の小さな村です。高齢化や人口減少問題を解決するために国際結婚を推進してきた歴史があります。その中で韓国からの花嫁を募ってきたこともあり、戸沢村の特産品にはキムチや冷麺など、韓国にちなんだものがあります。また、村内にある「道の駅とざわ」は韓国人の女性が多く住んでいることで建物が韓国風になっており、店内も韓国を意識し、村全体で韓国カラーを押し出して盛り上げています。この他には、村内で栽培されたパプリカなどの農産物も有名ですし、そばを栽培し、そば焼酎として販売もしています。

 

戸沢村には温泉が湧出していて、草薙温泉と言います。泉質は単純硫黄冷鉱泉で、皮膚病や筋肉痛、疲労回復に効果があると言われています。村内にはいくつかの宿泊施設もあり、毎年多くの観光客が温泉を求めて訪れます。宿泊することもできますし、日帰りで温泉を楽しむこともできます。

 

温泉以外の観光スポットして有名なのが、村内にある「白糸の滝」です。日本の滝百選にも選定された白糸の滝は、落ちる水が白糸のように見えることからこの名前が付けられました。滝の下には仏堂があり、この滝の近くに草薙温泉があるので、温泉とセットで訪れる観光客も多いです。