見えなくなることほど重要!全ては長持ち塗装のため

上塗りにどの様なグレードの塗料を使うかも大事ですが、仕上げ前の下地処理が適切になされないとせっかくの塗装も本来の耐久性を発揮することはできません。塗装後1、2年で剥がれてきたなどというのは殆どが下地処理が適切に行われてなかったことが原因です。

大事なポイントは 洗う、削る、埋めるの3つ!

洗う

洗顔もせずにお化粧する女性の方はまずいないと思います。
塗装も全く同じ! 汚れの上に塗ってもくっつきません。

屋根編

洗わずに塗ることは100%ありません。特に金属屋根の場合洗浄の良し悪しが耐久性の良し悪しに直結します。
ゆえに水戸部塗装ではより密着性を高めるために「目荒らしを兼ねた手洗い」、「高圧洗浄」のいずれか、または併用にてしっかりと洗います。

外壁編

外壁も基本的に洗浄は必須です。下地の種類や雨仕舞い、納まり等を勘案して、「チョーキングを完全に落とす手洗い」、「高圧洗浄」のいずれか、または併用にてガラスやあみ戸と一緒に綺麗に洗います。
稀に水をかけると漏水の恐れが高い真壁でしっくいの建物や築後相当年数を経ている建物などは洗わない場合があります。
その場合は、濡らさずにこすり落とす、掃く、下塗り材を吟味するといった方法で付着性を高めます。

削る

削ることが多いのは錆びてしまう鉄と傷みが早い木です。
屋根を含め、鉄部に発生した錆は、サンダーと呼ばれる電動工具、細かい所はサンドペーパーやワイヤーブラシ等を使い、念入りに錆を落とします。

木部については、剥がれかかった旧塗膜、風化してしまった塗膜と木の表面をいかに念入りに除去するかがポイントになります。
新たに塗装する塗料のくいつき、浸透、発色等に直接影響します。

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また、よく玄関ポーチに見られる欅を使った天井や柱は旧塗膜の剥離や、木地の調整が仕上がりに雲泥の差を生みますので、職人技の見せ所です。

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薬品による漂白

埋める

いくら高級な塗料といえども、表面からの水や汚れははじきますが、裏側からの水には驚くほど弱いものです。
最近の塗膜は湿気は逃がすことができますが、水を逃がすことはできません。
裏側に水をまわり込ませないためにはひび割れや取り合い部のスキ間、雨仕舞の改善等、技術と経験はもちろん、建築構造の知識も必要となります。
ひび割れの種類や予想される動き、幅、深さ等、状況応じてシーリング材、弾性パテ、エポキシ樹脂等の適切な材料選択、正確な施工が要求されます。
これらを怠ると、仕上げた時はわからなくても、すぐにまた割れる等の症状が現れ、せっかくの塗り替え工事が台なしになります。

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    Vカット
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    プライマー塗布
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    弾性パテ補充