塗り替え物語:山形市T様
Wednesday, August 08, 2012 12:42 PM
T様
お世話様です。
返信遅くなりまして申し訳ございませんでした。
ご質問の件ですが、
1)ルーフスターの期待耐用年数について
期待耐用年数は、どのメーカーも低めに出します。(リスク管理)
耐用年数が来たからと言って、必ず再塗装が必要な訳ではありません。
耐候性は製造ロットでも、顔料の入手ルートが変わったりすると違ってきます。
2)フッ素ロンは汎用品であり、屋根専用に開発されたものではありません。
殆どのメーカーでは屋根トタンは専用の商品を上市しています。
屋根は建物で一番過酷な環境におかれるし、トタンは熱による伸び縮みが大きいのです。
エスケー化研の場合は「ルーフスターF」になります。
施工価格は 2700円/㎡になります。(アングル込み)
3)ルミステージ屋根フッ素
同じフッ素という分類ですが、塗料価格が全然違います。
施工価格は 3600円/㎡になります。(アングル込み)
こちらは10年の保証がつきます。
4)屋根にフッ素を仕様した場合、傷さえつけなければメーカーで言う通り、15~20年再塗装の必要はないと思います。
色抜け(褪色)や艶引けも10年経ったくらいでは、殆どないと言われています。(ルミステージ)
ルミステージの場合、強溶剤、弱溶剤、両方あり、強溶剤の塗膜は特に強靭です。
メリットは、塗った時の色、光沢が長く続き、しばらく塗り替えのことは考えなくてよいのが一番だと思います。
デメリットは、イニシャルコストが高いことと、恐ろしく滑るので雪下ろしはまず不可能です。(私共は上がる勇気はありません)
また高品質のフッ素になるほど、再塗装の時付着性の問題(表面が固すぎて食いつかない)がありますが、
ルミステージは、その場合の対応仕様もすでに作っていますので大丈夫です。
一般に屋根の塗り替えサイクルの基準の定義は難しいものです。
色、艶が完全になくなるまでだったら相当な年数を要しますし、そうなったからと言って、すぐ腐って穴が開くわけでもありません。(錆が酷ければ別ですが)
新築後も10年で気になって塗る方もいれば、20年で初めて塗る方もいます。
塗った時の状態がどの位続くことを望まれるのか、という視点で考えてみても良いと思います。
以上ご参考にして頂ければと存じます。
なお不明な点がございましたら、遠慮なくお尋ねください。