塗り替え物語:酒田市S様

Monday, July 20, 2009

S様
 
お世話様です。
ご質問の件ですが、シーリング材はこれまで紫外線に直接さらされていましたが、今回はシーリングの上に塗装しますので紫外線による劣化は大幅に軽減されます。
 
また、シーリングの切れの大きな原因はサイディングの収縮ですが、まず施工後若干縮み(現在のものは殆ど縮まないように改良されています)その後、表面の塗膜劣化により防水性が失われ、基材に水分が吸収、浸透するようになります。それが乾燥して繰り返されるうち、シーリング材の伸びの限界を超えると、破断にいたります。
破断にいたると、木口からは表面からとは比較にならない量の吸水をします。
 
新しいシーリングに打ち替え、塗装を施すことにより、防水性が与えられるのでサイディングの伸び縮みによる破断も軽減されます。
また、10年近く前ですとシーリング施工時にプライマーを塗布したかも怪しいです(シーリングが接着しません)
 
以上のことから、次回のメンテナンスを10年以上経過後に行っても、現在のような状態になるとは考えにくいです。
「10年経ってもメンテナンスの必要性を感じない」
こんな理想を常にめざして、努力いたしております。
 
また、二液型シリコンの耐用年数ですが、10年経ったら塗替えという意味ではありません。
人間でいえば、定年のようなものとお考えください。
現状の、工場で塗装されたプレコート塗膜(アクリル)は耐用年数3~5年となっていますが、ご存知のとうり塗替えするケースはめったにありません。
 
捉えかたとしては、著しい劣化がなく7~8割の性能を10年後に保っているとお考えください。(環境によっても多少劣化スピードが違いますが)
 
また全面張替えの件ですが、一番リーズナブルな金属サイディング重ね張りで㎡/4000~5000円くらいですが、塩害が考えられる地域ということと、重ね張りの弊害を考えるとあまりおすすめできません。
 
また何かご質問等ございましたら、ご連絡ください。
 
ありがとうございます